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市原市

小谷1号墳

下総型埴輪が出土

村田川の中流域左岸に位置する前方後円墳で、11基から成る小谷古墳群に属す。ほとんどが消滅し、当古墳も調査後に消滅とされる。  墳丘規模は、全長40〜45m、後円部径20mを測ります。墳丘には、下総型埴輪という円筒埴輪が55本超えて並べられていたことがわかってます。さらに墳頂部でも須恵器の大甕が確認されてます。築造年代は、出土須恵器から6世紀末と推定される。

大厩二子塚古墳

菊間古墳群と対峙

村田川左岸の台地縁辺に位置する前方後円墳で大厩古墳群に属し、菊間古墳群とは谷を挟んで対峙する。  墳丘規模は、全長63m、後円部径37.5m、高さ7.5m、前方部幅25.6m、高さ4.5mを測り、葺石、埴輪は認められない。埋葬施設、出土遺物は、不明。築造年代は、墳形から4世紀中葉~後半と推定される。

菊間古墳群

「菊麻国造」の領域

村田川の下流域南岸の台地上にある古墳群で、前方後円墳3基、前方後方墳1基、円墳13基、方墳33基から構成されます。主要な古墳として姫宮古墳、権現山古墳(北野天神山古墳)、東関山古墳、天神山古墳、新皇塚古墳があります。  姫宮古墳は、市原台地先端部に位置する全長47mの前方後円墳で、前方部を北西に向ける。築造年代は、6世紀代と推定。  権現山古墳は、推定全長90mの前方後円墳で、郡中最大級を誇ります。前方部を南東方向に向け、円筒埴輪を備えていました。築造年代は、5世紀末と推定。  東関山古墳は、全長120m(周溝含む)、墳丘長90mの前方後円墳で、こちらも権現山古墳と並び最大規級を誇る。前方部は、権現山とは真逆の北西に向ける。築造年代は、5世紀後半と推定。  天神山古墳は、径44m、高さ3.5mの大型円墳で、円筒埴輪を備えてました。築造年代は、5世紀末と推定。  新皇塚古墳は、郡中唯一の全長60mの前方後方墳で、前方部を南に向ける。埋葬施設は粘土槨2基が並び、割竹形木棺が納められていました。出土遺物は、北槨から内行花文鏡、石釧、玉類、鉄剣、刀子、錐、農具が出土。南槨から珠文鏡、鉄製槍、大刀、刀子、工具、農具、玉類が出土する。築造年代は、4世紀後半と推定。

草刈古墳群

180基を超える群集墳

村田川下流域右岸の台地上に分布する古墳群で、総数180基を数えます。現在は、ちはら台の新興住宅地建設のため数を減らしてますが、ちはら台公園とまきぞの自然公園に数基残されてます。  まきぞの自然公園に残る33号墳は、全長42mの前方後円墳で下総型円筒埴輪、馬型埴輪が並べられていたことがわかってます。築造年代は、6世紀後半と推定。  ちはら台公園には、数基の円墳と前方後円墳が整備保存されている。1号墳では、主体部として割竹型木棺が3基確認され、第1主体部から剣、刀子、農耕具、釧、鉄鋌、玉類、軽石が出土。第2主体部から鉄剣、鉄鉾、鉄鏃、刀子、工具、農具、きさげ状工具、玉類が出土。第3主体部から鉄剣、玉類が出土。墳丘内から鍬先、土製玉が出土。周溝内から玉類、土製鏡、土製紡錘車、石製紡錘車、土玉、土錘が出土する。築造年代は、5世紀初頭と推定。  3号墳からは、200個体という大量の土器が出土しており、墳丘築造時期の下層と、古墳時代中期前半の上層とに分けられます。下層は、甕が大半を占め、東海東部系の壺が出土する。そのほか、何らかの儀式が行われたと考えられる焼土に交って貝層、動物骨が確認される。築造年代は、古墳時代前期~中期と推定。  前方後円墳である11号墳は、全長50m測り、馬具、土器が出土。築造年代は、6世紀後半と推定。  99号墳では全長30mの前方後方墳が確認されてますが、消滅。埋葬施設は、土壙が1基確認される。周溝内から甕、台付甕、壺、器台、高坏、坩が出土。築造年代は、3世紀末~4世紀初頭と推定されます。

宿後古墳

 小型前方後円墳

村田川の中流域左岸、河岸段丘上に位置する前方後円墳で、現在は森林の中に墳丘が残る。  墳丘規模は、全長35mほどで墳頂に祠が祀られている。埋葬施設や出土遺物などの詳細は不明。

下野・寺谷古墳群

本泰寺周辺に分布

村田川の流域左岸、本泰寺周辺に分布する古墳群で、前方後円墳4基(帆立貝式古墳含む)、方墳1基、円墳10数基から構成されます。周囲には当古墳群のほか、潤井戸杉山古墳、小谷1号墳などが分布し、対岸に草刈古墳群が分布する。  主墳とされる1号墳の本泰寺古墳は、全長44mの前方後円墳で、全体的に樹木に覆われてます。本泰寺の東には、2基の前方後円墳が並び、東側が10号墳で全長32mを測ります。西側が9号墳で全長30mを測り、帆立貝式古墳に近い形状をしています。周りに円墳が点在し、古墳群の中で分布密度が一番濃い地点です。築造年代は、6世紀末~7世紀前葉と推定される。

姉崎二子塚古墳

立花付の石枕出土!

養老川の下流域、姉崎古墳群に属す全長114m、周溝を含めると160mを超える大型前方後円墳です。  墳丘は、3段築成で円筒埴輪が巡っていたと思われる。後円部径と前方部幅が、ほぼ同規模の墳丘形状とされてます。  主体部は、前方部と後円部に確認されており、いずれも木棺直葬とされる。前方部からは、国重要文化財に指定された石枕が出土している。滑石製の素材に3段にわたる直弧文、周りには立花が装飾される精美なものとなってます。 築造年代は、5世紀前半と推定

釈迦山古墳

今富塚山古墳に後続

養老川支流の椎津川を臨む尾根上に位置する全長93mの前方後円墳です。姉崎古墳群を形成し、4世紀前半築造の今富塚山古墳に後続する主墳と考えられます。  埋葬施設は、後円部中央に粘土槨が確認されている。出土遺物は、墳頂で土師器坩、複合口縁壺、S字状口縁甕、高杯など何らかの祭祀が行われていたと思われます。他には、蛇紋岩製の管玉などが出土。築造年代は、4世紀の後半と推定される。

稲荷台1号墳

王とは誰だ?

養老川を挟んで姉崎二子塚古墳の対岸にある径28mの円墳で、12基の稲荷台古墳群を形成しています。現在は、3分の1に復元され古墳公園として整備されている。  埋葬施設は、中央と北側に2つ確認され、いずれも木棺とされる。注目すべきは、中央の埋葬施設から出土した「王賜」銘鉄剣です。  鉄剣は長さ73cmほどとされ、X線写真によって銀象眼の銘文が確認されました。表に、王賜□□敬(安)、裏に、此廷[刀]□□□と銘文刻まれており、王から古墳の被葬者に鉄剣を授けたと解釈されます。  謎を呼ぶのは、鉄剣に刻まれている王とは誰かということです。畿内王権と考えられるのが通説ですが、今後の展開が楽しみとされます。

内出古墳

養老川流域の小型前方後円墳

養老川の流域に位置する全長40m、後円部径24m、高さ3mの前方後円墳です。  墳頂には社が建っており、おそらく前方部側に階段がついていると思われます。前方部の高さは1.5mほどとされています。詳しい調査は行われていないので他詳細は不明です。
 

今富塚山古墳

墳丘寸断される

養老川下流域の南岸、低い丘陵に位置する復元推定全長110m、高さ8mの前方後円墳で周溝を備える。現状は土取りなどによって大きく変形している。さらに、くびれ部には道が出来ており寸断される。  埋葬施設は、後円部断面に木炭層が確認されたことから木炭が使われていることがわかりました。副葬品は不明ですが、前方部側周溝から底部穿孔土器が出土しています。築造年代は、4世紀前半と推定。

神門古墳群

前方部出現!!

養老川の下流域、市原台地西側の縁辺部に築かれた古墳群で、3号墳から5号墳は前方部のような張り出し部が出現し、前方後円墳への移行期の墳丘形状をしています。築造年代は、3世紀前半まで遡るとも言われ最古級の墳丘と言えます。  出土した土器からは、近畿、東海、北陸と広範囲のものが出土していることからも系譜を含めて多くの謎を秘めた古墳群です。

六孫王原古墳

なぜ?前方後方墳

古墳時代も終わりに近づき、周囲では方墳、円墳が築造される中、なぜかこの姉崎の地に前方後方墳が築造される。畿内の支配力の低下から、在地勢力の盛り返しかどうかはわかりませんが興味深い出来事です。  墳丘規模は、全長45.6m、後方部幅26.8m、高さ2.5m、前方部幅25m、高さ1mで、終末期の前方後方墳としては最大級となります。埋葬施設は、凝灰質砂岩の切石積横穴石室。出土遺物は、毛彫文金銅製馬具片、直刀片・鉄鏃・刀子、須恵器大甕、砥石などが出土。築造年代は、7世紀の後半と推定される。

櫃頭古墳(せきがしら)

古墳と気づいて

小谷古墳とも呼ばれている当古墳は、全長46mの前方後円墳で、埋葬施設などの詳細は不明です。築造年代は、7世紀の初頭と推定。  墳丘は、鬱蒼とした林となっており、説明板などもないため、なかなか古墳とは気が付かないと思われます。

御社古墳群

姉崎神社境内に分布

姉埼神社境内に3基から成る古墳群で、広域で姉崎古墳群に属しています。  1号墳は、鳥居を抜けた左手に径21m、高さ2.5mの円墳があります。2号墳は、社殿の左手に径18m、高さ1.5mの円墳です。3号墳は、径10.5m、高さ3mの円墳ですが、後の富士塚として改変されています。

天王台古墳群

30基に迫る総数

神崎川が大きく迂回し、ちょうど稲荷神社が先端に位置する台地上に分布する古墳群で、円墳、方墳、前方後円墳を含む計29基確認されてされてます。  道路建設に際しての調査では、29号墳から直刀、耳環、勾玉、管玉、ガラス玉、乳文鏡が出土してます。築造年代は、6世紀代ではないかと推測されます。ほか9号墳の前方後円墳(全長45m)は、形の良い墳丘を残しております。
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