石室は羨道と玄室に区切られた両袖を持ち南に開口する。奥壁はやや大きめの石材を用いており、側壁には基底部に大きめの石材を用いて、その上に小型の石材でやや持ち送る。玄室、羨道ともに床面に敷石が確認できる。墳頂部は、やや石材が露出するが全体的に良好に残る。

７世紀中ごろに築造された径24mの円墳。巨大な凝灰岩の切り石で構成される横穴式石室で、玄室長さ2.6ｍ　幅2.3m、羨道部長さ2m　幅1.25m。現在は失われているが、巨大な天井石が架けられていた。

　国道１１３号沿いの南側に１、２号墳が復元整備されている。北側に３号墳が残る。１号墳２号墳は径１３ｍの円墳で主体部は凝灰岩の割石で構築した横穴式石室である。１号墳の玄室は、ほぼ正方形プランとなり２号墳も若干小規模な正方形プランとなる。３号墳はさらに小型となる。

　北目古墳群は安久津古墳群の一つで、ほかに北目、源福寺、加茂山、安久津、味噌根、鳥居町、山ノ神、清水前の各古墳群が分布する。
　羽山と呼ばれる丘陵の西麓、安久津古墳群の西端にあり、径約10mの円墳10基ほどが分布する。この地域は凝灰岩地帯（高畠石）で、古墳石材もこの凝灰岩を利用して造られている。

　北目古墳群に隣接し、羽山古墳の周辺には以前は10基程度の古墳が山腹から山麓にかけて分布していたが、現存するのはこの羽山古墳1基だけとなる。
　羽山公園に行く途中にあるので、比較的に見学しやすい横穴石室の開口する古墳である。

　かつて「出羽の七ツ森」と称されており、水田に天井石が壊滅した羨道、玄室を残す2基の横穴式石室を有する円墳がありました。7C後半の築造。
　現在は、まほろば古の里歴史公園として復元整備され、安久津古墳群のシンボル的な扱いとなっている。

　安久津古墳群の中で最も東端に位置する古墳群である。古墳群は安久津八幡神社裏に所在する。現在11基で比較的小規模な古墳であるが良く形状を残し、全て円墳で南に開口している。