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穴観音古墳

墳形

円墳

​築造年代

6世紀末 ~7世紀初頭

​埋葬施設

横穴式石室(複室構造) 全長6.9m、後室長3m、幅2.3m、前室長2.6m、幅2m
(奥壁)同心円文・連続三角文
(玄室側壁)円文・舟・人物
(前室側壁)同心円文・舟・人物

​規模

径19m、周溝幅4m(現状径10m)

​出土遺物

土師器、須恵器

​参考文献

日田文化2006、日田市の歴史と文化財、日本古墳大辞典

​所在地​

大分県日田市石井石井町

​メモ

〖日下部の長者「榧の木物語」〗
 草野太郎常門という耳納山の北麓にある山本郷(久留米市草野)の豪族が、獲物を追って狩りをしているうちに、遥か上流である日田の山奥に迷い込んでしまいました。夜が更け今日中に帰ることをあきらめ、宿を探している時に、ちょうど初老の男が助けを求めてきました。
 その初老の男は、日下部の長者に遣われているものであるという。昨年、主人(春里)が亡くなってから、毎晩鬼が現れ、家のものを一人ずつ連れ去って行くのだと言う。今晩は、唯一残された末娘の玉姫さまに危険が差し迫っていると涙ながらに訴えてきました。
 常門は、館まで連れて来られたのちに、玉姫を奥の座敷に隠すと、三匹の犬と共に鬼を待ち構える。すると予想どおりに鬼が現れ、常門は鬼の目に向けて矢を放つと、鬼は悲鳴をあげて逃げ去って行きました。
 ようやく夜が明けると常門は鬼の正体を確かめるべく、血痕をたどって山を登って行きました。すると山の頂には、榧の大木が横たわっており、放った矢が突き刺さっている。鬼の正体は榧の木であった。すると白装束で白髪の老人が現れる。この榧の木はご霊木であると言う。日下部の春里は、このご霊木で観音像を彫って、供養するという大事な約束を反故した為、役目を失ったご霊木は、鬼となって春里の一族を滅ぼそうとしたと教えてきました。そこで日下部の春里に代わって、常門が千手観音像を彫ることを夢見心地の中で伝えました。
 しかしながら、遠路遥々日田の山奥から草野まで大木を運ぶ手段が見つからない中、独りになった玉姫を妻に迎えて、草野の屋敷に戻ってきました。しばらくすると大雨に見舞われ、三日三晩雨は降り続く。そして、雨は堤防を越え、背中に矢が刺さった龍が濁流の中下ってきたという。すると目の前に榧の木が横たわっており、これは山の中で会ったご霊木であった。
 常門は身を清め、流れ着いたその霊木でさっそく千手観音を彫り、お堂を建てお祀りをしたと伝わってます。

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