浄土寺古墳群は、敦賀半島の蝶螺ケ 岳の南西方向の尾根筋に築かれた3基から構成される古墳群です。1号墳が海側の尾根端の麓(調査後に消滅)、そこから一つ東側の尾根ほぼ頂部に2号、3号墳が分布する。
すべて10m以下の円墳で、埋葬施設は横穴石室となる。2号墳、3号墳では外護列石が見られ、石室に石棚の施設が設けられている。双方ともに類似した造り方ですが、2号墳に比べ石組みに簡素化が見られ、3号墳のほうが後に造られたものと考えられる。出土遺物には、製塩土器が見つかり被葬者集団の性格を知る出土遺物となった。