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松坂市

宝塚古墳群

国宝!全長140cm船形埴輪

宝塚町及び光町にまたがる丘陵一帯に分布する古墳群で、かつては88基から形成されていました。住宅開発が進み、現在は、1号墳・2号墳・4号墳を残すのみとなっている。  1号墳は、全長111m、径75m、高さ10m、前方部幅66m、高さ8mの前方後円墳で、伊勢地方最大級を誇ります。墳丘には、葺石が3段に覆われ、埴輪列が2段に巡っていたことがわかってます。埴輪は、円筒埴輪、二重口縁壺形埴輪、盾形埴輪が確認されている。くびれ部には、土橋で繋がる基底面南北幅16m、東西幅18mほどの出島状施設があり、こちらにも葺石、埴輪列が確認されている。豊富で多くの埴輪が出土しているが、中でも土橋直下にあった全長140cmに及ぶ大型の船形埴輪が、90%以上の実物破片で復元されています。船形埴輪を含めて、278点の埴輪が令和6年8月に国宝に指定されいる。埋葬施設は、粘土槨の可能性が考えられています。築造年代は、5世紀初頭と推定。  隣接する2号墳は、全長89m 後円部径83m、高さ10.5m、前方部幅38m、高さ3mの帆立貝式古墳で、こちらも段築、葺石、埴輪が認められます。埋葬施設は不明。築造年代は、5世紀前半と推定される。  4号墳は、径23mほどの円墳で、こちらも埋葬施設は不明となっています。

向山古墳

鏡4面出土する

雲出川に流れ込む中村川右岸、その中村川に沿って東に派生する丘陵先端の頂部に位置する前方後方墳で、前方部を東に向けます。  墳丘規模は、全長88.2m、後方部長46m、幅40m、高さ6m、前方部長35.4m、幅36.4m、高さ5.6mを測ります。墳丘には、段築、葺石が確認されており、円筒埴輪列が巡っていました。埋葬施設は、長さ4.5m、幅1.2mほどの舟形の粘土槨とされています。  出土遺物は、内行花文鏡、重圏文鏡、変形獣帯鏡などの鏡4面とされ、1面は散逸している。そのほか、鉄刀、槍、釧、車輪石、鍬形石、筒形石製品が出土している。築造年代は、4世紀後半と推定される。

八重田古墳群

26基から成る古墳群

松坂市八重田・藤之木・日丘町の丘陵端部に分布する26基から成る古墳群です。住宅団地造成に伴って、現存9基となり、消滅した古墳うち9基が調査されています。  郡中で最古の1号墳は、径24mほどの円墳で、2体の木棺直葬が確認されている。出土遺物は、神獣鏡、鉄剣、鉄鏃、銅鏃、斧、鎌、鉋、玉類が出土。  8号墳は、径23.8mほどの円墳で、排水溝を伴った粘土槨を備える。出土遺物は、捩文鏡、鉄剣、鉄刀、刀子、鉄鏃が出土。築造年代は、5世紀前半と推定される。  16号・17号・19号・20号墳は、周溝が伴った一辺10m~16mほどの方墳で、近接して分布する。埋葬施設は、いずれも木棺直葬となる。出土遺物は、最大の墳丘をもつ16号墳で鉄鏃、槍、鉋、鉄刀、ガラス玉、短甲、冑、土師器、須恵器、形象埴輪など豊富な遺物が出土。  団地外の丘陵先端部にある10号墳は、径38~42.5mの二段築成の円墳で、葺石、埴輪を備えます。  唯一の前方後円墳とされる11号墳は、全長50mを測りますが、円墳2基が隣接している可能性も指摘されています。築造年代は、4世紀~5世紀代と推定される。

深長古墳

100点超もの二重口縁壺

三渡川に流れ込む支流、堀坂川の左岸扇状地に位置する古墳で、水田の中にポツンと1基存在します。  墳丘は径45m、高さ5mほどの大型の円墳で、100点を超える底部穿孔された二重口縁壺を並べていたことがわかっている。現在は、水田によって墳丘が削平されており小さな姿をとどめています。埋葬施設は、白色粘土がかつて採取されてることから粘土槨であったことが考えられます。築造年代は、4世紀後半~5世紀初頭と推定される。

松坂城の石棺群

お城とセットで優良物件

近江出身の蒲生氏郷が築城した松坂城には、天守台や鐘ノ櫓跡付近の石垣などに古墳に納められた石棺がいくつか転用されています。ある程度の目星を付けて行けば、すぐに石棺とわかりますので、お城の見学とセットで楽しさ倍増です。

天保1号墳

嬉野中学校に移築復元

雲出川に流れ込む中村川の北岸、河岸段丘上に分布する9基から成る古墳群のひとつで、近畿自動車道建設工事に伴って調査後、当1号墳が嬉野中学校に移築復元されています。  墳丘は、径15m、高さ1.5mほどの円墳で、片袖式の横穴石室を主体部とします。出土遺物は、刀装金具、胡籙金具、靭金具、馬具、耳環、玉類などが出土。築造年代は、6世紀前葉~6世紀中葉と推定される。  このほか古墳群の中で最大級の一辺18mの2号墳(方墳)と径22mの4号墳(円墳)は、未調査で現地に残存しています。古墳群の築造年代は、6世紀前半~7世紀中頃と推定されます。

滝野川古墳群

渡来系種族集団

中村川の上流域左岸、滝之川地区に分布する径10m~20mほどの円墳から成る古墳す。ゴルフ場建設のため、5基のうち1号墳と3号墳、1号立石遺構が滝之川古墳公園として移築保存されています。  1号墳・3号墳ともに片袖式の横穴石室で、天井石を失った基底部を見学することができます。祭祀が行われた立石遺構からは、移動式かまど、こしき一式が出土しており、渡来系種族の集団墓域であると考えられます。築造年代は、6世紀後半~末と推定される。
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