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25 福井県、残20 492_edited.jpg

坂井市

六呂瀬山古墳群

1号墳は北陸最大

九頭竜川の右岸、六呂瀬山丘陵尾根上に分布する古墳群で、前方後円墳2基、方墳2基から構成されます。また、総数130基にも及ぶ丸岡古墳群に属し、東南端に位置する一支群となります。そして、対岸丘陵上に手繰ヶ城山古墳をはじめとする松岡古墳群が対峙します。  1号墳は全長140mの前方後円墳で、北陸最大規模を誇る。外部施設は、葺石、埴輪、段築を備えます。また、後円部東側に東西27m、南北15m、高さ4.2mの造出が認められる。埋葬施設は、後円部頂の盗掘坑から凝灰岩製の石棺片が採集され、石棺と考えられる。築造年代は、4世紀末~5世紀初頭と推定される。  2号墳と4号墳は、一辺13~16mほどの不正形な方墳となります。  3号墳は全長85mの前方後円墳で、前方部を東側に向け、1号墳に接している。外部施設は、葺石、埴輪、段築を備えます。埴輪は、円筒埴輪、朝顔形埴輪のほか、家、短甲、衣蓋、盾、鶏などの形象埴輪が確認されている。築造年代は、5世紀前葉と推定される。
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椀貸山古墳

石屋形の石室

横山丘陵山麓部の平地に位置する前方後円墳で、行政区が違いますが233基から成る横山古墳群に属します。現在、和興株式会社敷地内にあります。  墳丘規模は、全長45m、後円部径28m、高さ7m、前方部幅24m、高さ6mを測り、幅10mの周溝が巡る。埋葬施設は、北西方向に開口する自然石利用の片袖式横穴石室で、奥壁に接して石屋形が安置され、内面にベンガラが塗布されていました。また、当古墳の北東30mに位置する前方後円墳の椀貸山2号墳(全長26m)があり、こちらも石室に石屋形が存在していました。  出土遺物は、銅鏡、耳環、甲、鉄装壷鐙、須恵器、円筒埴輪が出土。築造年代は、6世紀前葉と推定される。
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