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犬山市

東之宮古墳
冬至を告げる大王墓
木曽川の左岸、白山平山の山頂に位置する前方後方墳で、「冬至」には、墳丘中心軸から太陽が昇り、1年で一番日照時間が短い一日が始まる。現在は、令和3年3月に史跡整備が完了し、見学がしやすくなってます。
墳丘規模は、全長72mを測り、後方部が2段築成、葺石も認められる。埋葬施設は、後方部に長さ4.8m、幅0.96m、深さ1.2mの竪穴式石槨が確認され、赤色顔料によって彩られていました。基底には、礫を敷き、粘土状の棺台を置いた上に木棺が納められ、7枚の蓋石で石槨は閉じられていました。
副葬品は、三角縁神獣鏡4面、人物禽獣文鏡4面などを含めた銅鏡11面、石製品7点、玉類141点、鉄製品58点と多くの豪華なものが出土。なかでも人物禽獣文鏡は他に類例のない倭鏡と言うことです。築造年代は、3世紀後半~4世紀初頭と推定され、愛知県下で最古級となる。

青塚古墳
愛知下第2位の規模
犬山扇状地を形成する洪積台地の南西端位置する前方後円墳で、かつては数十基で青塚古墳群を構成していました。
墳丘規模は、墳丘長123m、後円部径78m、高さ12m、前方部長45m、高さ7mで県下第二位を誇ります。前方部は2段、後円部は3段築成、葺石、埴輪列が検出されてます。各段には、壺型埴輪が2m間隔で並べられ、円筒埴輪が、当古墳の特徴である前方部の方形基壇にのみ巡っている。さらに、基壇には川原石と割石による配石と石敷きが存在する。墳丘周囲には、自然地形を利用した不定形な盾形周溝が巡っていました。
出土遺物は、方形基壇から鏃形石製品が出土。築造年代は、4世紀中葉と推定される。
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