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伊勢崎市

一ノ関古墳
スロープ状の狭い墓道
粕川の西側に位置する前方後円墳で、現状は浸食によって前方部は削平される。墳丘は、復元整備されて史跡公園として整備されています。
墳丘は、全長28mに復元されてますが、実際は50mほどあったと思われます。2段築成の墳丘には葺石が認められ、テラスには円筒埴輪 、周溝にも円筒埴輪、家型埴輪が並んでいました。主体部は、南に開口する両袖式横穴石室で、輝石安山岩の割石を用いて構築される。羨道入り口には、閉塞石が残り、幅の狭い前庭部が下段葺石までスロープ状に設けられており、たいへん珍しい構造となってます。
出土遺物は、鉄鏃、耳環、提瓶、須恵器高坏が出土。築造年代は、6世紀後半と推定される。

洞山古墳
赤色塗彩の石室
粕川の右岸、東側麓に義経伝説が伝わる「赤堀の牛石」のある洞山丘陵上に位置する前方後円墳で、洞山古墳群に属す中心的存在と考えられる。ほか円墳15基、方墳1基で構成されていたが、3基ほどが残るのみ。
墳丘規模は、全長22mと小型で、墳丘は大きく陥没する。円筒埴輪が配列された内側の前方部前面には人物埴輪が配列されていた。主体部は、横穴石室ですが、奥壁の一部が残るのみで石材は抜き取られている。内部は、赤色塗彩を見ることが出来る。
出土遺物は、武器、馬具、玉類、円筒埴輪、土師器、須恵器が出土。築造年代は、6世紀の前半から中頃と推定される。ほかの古墳群からは、鏡、鉄刀、刀子、鉄鏃、耳環、玉類、須恵器は出土。古墳群の築造時期は、6世紀の前半から7世紀末にわたる。
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