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竹原市

横大道古墳群

前方後円墳の可能性

竹原市新庄町,国道432号線の東側の丘陵南斜面に分布する11基の古墳群で、新庄地区一帯を見通せる位置にあります。  古墳群の中でも1号と2号墳は隣接して存在し、互いに一つの前方後円墳の可能性が指摘されている。1号墳の主体部は、西向きに開口する全長9.4m、玄室長4.9m、幅2mの片袖式横穴石室で、郡中最大規模となる。出土遺物は、直刀、刀子、鉄鏃、馬具、金銅製冠、金環、銀環、須恵器、土師器、人骨など多くのものが出土している。  南側の一段低い位置にある2号墳は、同じく西向きに開口する片袖式横穴石室で、全長6.6m、奥壁幅2.4mを測り、1号墳より小型となる。  築造年代は、6世紀後半と推定される。築造順として、まず1号と2号墳が先行して造られ、その後3号~11号墳が築造されと考えられています。そして、当古墳群の存在において、この地は古代山陽道の要衝の地であったとも考えられてます。

田万里鏡田古墳群

特殊な石台

竹原市田万里の田万里地域交流センターの北側、丘陵尾根上に分布する石棺群です。  石棺群は、高い所からA~C群に分かれ、A群(大型箱式石棺3基、小型箱式石棺2基、石台1基)、下方のB群(大型箱式石棺2基、大型箱式石棺3基)、さらに下方にC群(大型箱式石棺2基)が分布する。  石台については、長さ2.3m、幅1mの石材を使用し、一見すると石棺の蓋石のように見えるが、被葬者の埋葬前に、殯(もがり)を行う為に一時的に安置する石台と考えられ、全国的にも稀な施設となる。築造年代は、6世紀代と推定。

葛子古墳

国道432号沿い

広島県竹原市新庄町葛子、国道432号沿いに横穴式石室が露出しています。  無袖式の横穴石室で、奥行き4m、幅1.5mを測ります。築造年代は、6世紀末と推定される。
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観音堂古墳跡

田万里地域交流センター裏

竹原市田万里の田万里地域交流センター裏にあった古墳で、現在、観音堂が建ってます。背後には山陽新幹線が通ってます。新幹線の北側には、田万里鏡田古墳群、火の釜古墳などが分布します。  墳形、規模などは不明ですが、円墳らしき形状が保たれてます。出土遺物は、鉄刀、須恵器、弥生式土器が出土する。

鏡田火釜古墳

1枚鏡石

竹原市田万里の田万里地域交流センターの北側、鏡田古墳群のある丘陵麓に位置する円墳で、墳丘がほぼ流失し、横穴式石室が開口しています。  横穴石室は、長さ7m,幅1.5mを測り、無袖式となる。奥壁は、1枚の巨石を使用する。出土遺物は、須恵器が確認されている。

青田古墳

大きく口を開ける

加茂川の西岸、安芸本城山城址の丘陵南端部に位置する円墳で、国道432号線からでも大きな口を開けた石室が見えます。  墳丘規模は、径5.5m、高さ3mを測りますが、かなり削平されている。埋葬施設は、横穴式石室で長さ4.7m、幅1.7m測ります。出土遺物は、土師質の広口壺が出土。築造年代は、5世紀代と説明板に掲載されてますが、もう少し下ると推定される。
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