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焼津市

兎沢古墳群

イノシシの線刻

高草山の支丘上、西斜面に立地する古墳群で10基(8基)の小円墳で構成されている。  主体部は、6号墳から9号墳が横穴石室が確認できることから他の墳丘においても横穴石室が導入されていると思われる。もっと大きいもので8号墳の全長6.5m、幅1.25m、高さ1.4mを測ります。また、4号墳も同規模程度と考えられている。なかでも9号墳から東日本では珍しい線刻壁画が確認されている。線刻は玄武岩の石材を利用した奥壁の下段部分に描かれている。明確に確認するのは難しいが、イノシシ、鳥、木の線刻が認められ、イノシシは全国的に見ても大変珍しいものです。  出土遺物は、4号墳から須恵器短頸壺が出土している。築造年代は7世紀代と推定される。(参考文献 笛吹段・兎沢古墳群発掘調査報告書)
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猪之谷神社古墳

完全なる六鈴鏡が出土

高草山の山の麓、猪之谷神社周辺に分布する3基からなる奥屋敷古墳群に属します。猪之谷神社にある1号墳は、猪之谷神社古墳と単独名が付いております。  主体部は、横穴石室の奥壁側が残っていて社が祀られている。石室からは完全品の六鈴鏡が出土していて、製作年代は5世紀末から6世紀前半と考えられている。  築造年代は、六鈴鏡は伝世品との見解から7世紀代と見るのが妥当と思われます。

笛吹団古墳群

屈指の眺望

高草山の南斜面、相模湾とお茶畑とのコントラストが素晴らしい眺望の古墳群です。もとは20基ほどでしたが整備され見学できるのが26号墳と27号墳の2基で、公園外の上方に4号墳が保存されている。  26号墳、27号墳は、小型の石室で天井部を失った状態で保存。4号墳は、奥壁が丁寧に4段積みされた印象を持つ小型石室で良好に残ってます。他の古墳は調査後に消滅しましたが、同じような小型の石室に木棺が納められていたものもあった事がわかっている。出土遺物は、須恵器、土師器、玉類、鉄鏃、鉄刀など武器類などが出土している。(参考文献 笛吹段、兎沢古墳群発掘調査報告書)
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