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伊予市

伊予岡古墳群

伊予岡八幡神社境内に分布

伊予市の南側、山麓の縁端部に残る小丘陵上に分布する10基からなる古墳群で、8基の円墳と2基の前方後円墳で構成されます。現在、伊予岡八幡神社の境内となっている。  南西部に並ぶ2基は、前方後円墳で東側の1基が「月陵(つきのみささぎ)」と呼ばれている。埋葬施設は、ともに不明。ほか8基は、横穴式石室を主体部とする円墳となる。古墳がこれだけ密集して分布しているのは県下でも類例が少なく貴重な存在となっている。築造年代は、6世紀~7世紀初頭と推定される。

尾崎天神下古墳

予讃線横に残る

伊予市尾崎、国道378号線と予讃線に挟まれるように墳丘が残ってます。すぐ横に走る予讃線側に石室が開口してましたが現在は、ほぼ埋没しています。  墳丘規模は、径9m、高さ2mの円墳です。埋葬施設は、川原石を用いた横穴式石室で、天井石が安山岩を使用している。出土遺物は、須恵器が出土。築造年代は、古墳時代後期と推定。
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猪の窪1号墳

石棺で追葬が!

伊予市宮下、松山自動車道の東側丘陵上に位置する円墳です。1号墳へ行く途中の山道でも墳丘を見かけましたので、数基で古墳群を形成していると考えられます。  墳丘規模は、径18m、残存高2mほどの円墳となる。埋葬施設は、緑色片岩の組合式箱形石棺であり、内部全面が朱で覆われていました。石棺内には、男性2体の人骨が確認されてます。B号遺体は、石棺西側にかたずけられており、A号遺体は頭を東に向け埋葬されていました。このようにB号遺体を埋葬した後に、A号遺体を埋葬するといった追葬が行われるのは、横穴式石室では度々見られるが、石棺では大変珍しいことであります。現在、石棺は墳頂に露出状態となっている。  出土遺物は、鉄剣、鉄鏃、ピンセット、ガラス玉、鎌、鍬、土師器が出土。築造年代は、4世紀末~5世紀初頭と推定される。
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