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伊予市

猪の窪1号墳
石棺で追葬が!
伊予市宮下、松山自動車道の東側丘陵上に位置する円墳です。1号墳へ行く途中の山道でも墳丘を見かけましたので、数基で古墳群を形成していると考えられます。
墳丘規模は、径18m、残存高2mほどの円墳となる。埋葬施設は、緑色片岩の組合式箱形石棺であり、内部全面が朱で覆われていました。石棺内には、男性2体の人骨が確認されてます。B号遺体は、石棺西側にかたずけられており、A号遺体は頭を東に向け埋葬されていました。このようにB号遺体を埋葬した後に、A号遺体を埋葬するといった追葬が行われるのは、横穴式石室では度々見られるが、石棺では大変珍しいことであります。現在、石棺は墳頂に露出状態となっている。
出土遺物は、鉄剣、鉄鏃、ピンセット、ガラス玉、鎌、鍬、土師器が出土。築造年代は、4世紀末~5世紀初頭と推定される。
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