top of page

涌谷町

追戸横穴墓群 A地区
装飾横穴墓群
江合川の左岸、箟岳丘陵の南側で枝状に張り出す丘陵先端部に位置する横穴墓群で、砂岩や凝灰質砂岩などの基盤に造られている。横穴墓群は、大きく分けてA地区、B地区、C地区とに分類され、東側のA地区が駐車場が設けられ整備されてます。
横穴墓群の平面形は、不正方形、隅丸方形、隅丸長方形があり、立面形は、切妻型、変形アーチ型、変形ドーム型見られる。
1号墓は、奥行き3.84m、幅3.64mの不正方形の平面形を成し、立面形は切妻式の家型を成す。「コ」の字状に3棺座を配置し、壁際に溝を巡らせています。また、天井左隅に細い線で動物のような線刻が確認されている。出土遺物は、甕型土器、瑪瑙勾玉、翡翠勾玉、水晶切子玉、ガラス製トンボ玉、琥珀玉が出土。
2号墓は、奥行き3.26m、幅3.06mの不正方形を成し、立面形は切妻式の家型を成す。「コ」の字状の3棺座を配置する。また、左壁、左棺座の台床部分、各棺座の側面部、通路床面に赤く彩られていることが確認されている。出土遺物は、須恵器片、砥石片、轡片、切込壷が出土。
ほか3号墓から9号墓は、奥行きなど規模は2m以下と小型の造りとなっている。なお、9号墓に隣接するようにC地区が位置し、12基の横穴墓が並んでいます。
bottom of page